自主保育ってなんだろう




29日の活動。「あらかわ川の手まつり」に出展しました。
今年の会場は、南千住野球場。区内最大のお祭りだけあって、雨上がりにも関わらずかなりの人手。おむすびは「あらかわ子育て仲間」というグループの一員として、ボランティアセンターのブースの一角を借りての出展です。ステージ横なので、かなり賑やか!午前中はお天気がもうひとつで雨もチラホラ、しかも強風。風で飛ばないよう、展示は固定できるパネルのみです。
おむすびはいつものようにレジャーシートの上でお弁当を広げつつ、交代で託児をしながら「子育て仲間」のチラシを配ります。Kぅママによるカラフルなデザインが人目を惹くのか、結構もって行ってくれます。大きい子ども達は、母と一緒にチラシ配り。こんなふうに、イベントのお手伝いするのも貴重な経験かな。
午後は急に気温が上がり、半袖で来場する方もたくさん。しかし風は強さを増し、建設中マンションの足場が外れ、一時避難で騒然となり一部イベントが中止になったりもしました。強風と急な暑さと混雑で親はヘトヘトでしたが、子ども達はいつものはらっぱとは違う活動場所を楽しんでいた様子。
途中、区役所社会教育課の方、子育て支援課の方が応援に来てくださったり、バッタリ出会ったお友達がチラシを余分に持ちかえって配りたいと申し出てくれたり、様々な皆さんにサポートしていただいていることを実感できました。皆様、いつも応援をありがとうございます。

実は、団体としてお祭に出展したのは初めてのこと。地域の皆様に「自主保育」を知り、ぜひ体験して欲しいと考えての参加です。


自主保育って、なんでしょう。

私自身、数年前まではこのような保育の形態があることを知りませんでした。保育園・幼稚園に未就学の子どもを入れるのが習慣化したのは、ごく最近のこと。それ以前のお母さん達は、ご近所で子どもを預けあいながら、家事と育児をこなしてきました。今は失われつつある「昔ながらの子育て」を復活させ、実践してゆくことが、おむすびで言う自主保育なのだと思うのです。

ご近所さんに助けられながら、母達が協力し合って、地域の中で子どもを育て合う。
病気や急用で困ったときは、仲間同士が助け合う。
子どもたちは、異年齢の集団で遊ぶうちに他との距離感や社会のルールを学ぶ。
野外でたっぷり遊び、親も子もストレスを発散する。
親と子が向き合い、仲間同士が向き合って、人間関係を深める。
活動に参加する地域の人たちにとっては、いまの子育て環境の問題点を知り、持っている技術や知識を活かす場となる。

「昔ながらの子育て」に「自主保育」という名前がついたのは、約30年前のこと。地域の方々に広く理解と協力をいただきながら、自分達の自主保育を続け、ほかにも自主保育団体が出来て交流できたらいいな、と思います。

「地域の子育て力☆」をパワーアップする事業として、また、保育園・幼稚園と同様に保育のひとつの選択肢として、いつの日か行政に受け入れてもらいたいという願いもあります。荒川区報掲載の西川区長のお話では「すべての子育て家庭を支援し、地域や社会が一体となって子どもたち一人ひとりを大切に育てるという思い」をこめて次世代育成支援行動計画がたてられたとのこと。おむすびは会員数はまだ少ないですが、100名を超える地域のサポーターに支えられている団体です。西川区長の思いにぴたりと合致しいるように思えます。この団体の運営を荒川区が支援をして下さることを、心から期待しています。

でもまずは、難しい理屈抜きに、外遊びを多くの人に体験してほしいかな。
大切なことは自然が教えてくれる。
はらっぱでストレスフリーになれる。
はらっぱで新しい出会いがある。
子ども、おとな、それぞれの育ちの場である原っぱでの活動を、次の世代につなげたい。

そんなことを日々考えながら、子ども達と楽しく活動しています。

今回の祭り参加では、メンバーが順番に体調を崩して労力も準備期間も限られ、当日の天候も影響して十分なことは出来なかったけれど、いろいろと学びはありました。展示物や配布物も、どんなものが適当か、次はこのように展示しよう、などなど、待ち時間に新たなアイデアがどんどこ出ました。「知ってもらう」ための地道な活動が芽を出すのはいつかわからないけれど、種を蒔かなきゃ芽もでませんしね。

いつもゆるゆるではありますが、皆さん応援してくださいね!

このブログを見て、自主保育に体験参加してみたいな〜と思ったら、
hoiku_omusubi@yahoo.co.jp までご連絡くださいませ。

(MK)