しんぽれん

おむすびは「しんぽれん」に加入して活動しています。
「しんぽれん」というのは「新しい保育を考える会」という名の自主保育の集まりで、毎月第二金曜日に世田谷区の羽根木プレーパークにて月例会が持たれます。月例会と言っても、事務連絡のほかは当番の会が決めたテーマでのフリートークです。

今月のテーマは、「幼稚園に行かせるかどうか迷っている人へ」でした。

赤羽で最近立ち上がったばかりの自主保育「T」は、子供の多くが来春年少さんになる年齢で、幼稚園に入れるべきか迷っている人がいる一方で、皆揃って来年も自主保育したいと考える人もいるとのこと。そんな「T」の皆さんのお悩みにこたえるべく(?)、ほかの自主保育団体から率直でユニークな意見がどんどこ飛び交いました。

以下、どのような人がどんな意見を述べたのか、特徴的なコメントをピックアップしてみます。

[HO・現保育協力者・元保育士・まだ子供はいない]どうして保育士をやめて自主保育の協力者になったのかというと、①子供たちの遊び方がまったく違うからです。園では大人が考えた遊びを提供するのに対し、自主保育では子供が自然と触れ合いながら遊びを編み出してゆく。②あと大人と子供の関係がまったく違います。園では保育サービスを提供している大人が、集団のなかの一部として子に接するので、子は大人の顔色を見て遊びます。自主保育では、一人ひとりの子供が、全員の母の手の内で温かく包まれながら成長している感じがします。

[NK・子3人・一人目は教育熱心な園に、二人目はのびのびした園に・三番目で自主保育に辿り着いた]一人目、二人目の時には、自分の子よりも能力が上回っているよその子供たちのことを、ちっともかわいいと思えませんでした。比較の対象としてしか見られなかったんです(号泣)。いま、自主保育で素直にほかの子供たちの成長を喜べるようになったことがうれしい。

[KG・子は年長]子供は近所の友達が入る園に自分も行きたがっていましたが、私がしたかったので自主保育を選びました。毎日楽しく遊んでいるくせに、今でも時折、自主保育を辞めたいとか、いつになったら園に生かせてくれるのだなどと言います(一同笑)。でももう年長ですし・・・(笑)。

[J・子は年少]うちの自主保育は、基本的に全員が二年保育で園に入れる予定です。だから、皆さんの話を聞いていると熱いなあと思います。

[JO・子は春に卒会した小1と現在進行中の年少]自主保育は説得されて入るというものでもないと思います。運営など手間もかかり確かに大変なときもありますし。でも、それらを乗り越えて自分で育てたいという強い気持ちがあってこそ続くもの。

[H・子は年長とベビ]一人目は幼稚園に入れた。二人目は自主保育はどうかと考え見学に行ったとき、上の子を連れて行ったところ、上の子がはまって楽しくなってしまい、結局幼稚園を辞めて二人とも自主保育です。

[STAFF・OB①]母子が蜜に接する時間が長いと、子が安定するという話があります。でも、決めるのは保護者。一生懸命考えて、園に入れると決めれば、それがその家族にとって最上の決断なのだから、どっちがいいのかなんて、子供が成長してみないと正直わからない。でも、自主保育そだちだからといって学校で困った経験はない。どんなところからきても、結局そこで生まれる新しい社会に適応しなくてはならないわけで、出身が問題にはならなかった様子。TVも見せていないけれど、問題なかったみたい。

[STAFF・OB②]年中・年長は手がかからなくなるじきだけれど、心の成長を近くで見守る必要があるときです。


参加者は現在自主保育を継続中の人ばかりなので、自主保育に好意的な意見が大半ですが、STAFF・OB①の、どっちがいいのかは、先にならないとわからない、という意見に全員が深くうなずいていました。

私が驚いたのは、上のお子さんを幼稚園や保育園に入れて、下のお子さんのときに方向転換して自主保育に入った人が結構いるという事でした。私は長女が2歳のときに自主保育をはじめましたが(今年少)、この先、特別な事情がない限り自分が方向転換して園に入れるとは想像ができないからです。どうしてなのかうまく説明がつきませんけれど、今、かわいい盛りのわが子と多くの時間を共にすごせることに満足しているからだと思います(時にはイラっとすることもありますけれど・・・)。

子供が保育当番の母に屈託なく甘えて迷惑なリクエストをする顔とか、いたずらをしてほかの母にしかられたときの反応など、園に入れてしまったら見られないさまざまな様子を間近で観察することができるのも自主保育の醍醐味だと思います。

この春におむすびでは会のチラシを一新したのですが、その準備にあたって、おむすびの活動から連想する言葉を皆から募りました。
仲間、見守り、おひさま、どろんこ、生きる力、のびのび、弁当、みんなの子ども・みんなの親、自分色の花、笑顔、青空、・・・たくさんの素敵なキーワードが集まりました。メンバーがこのような言葉を連想するような活動をしています。

そろそろ幼稚園のプレの登録などが始まる時期ですね。どこにするのか悩みながら、このブログをちょいとのぞいてみたっていう方、ぜひ一度おむすびを見学にいらしてください。特別なおもてなしは出来ませんけれど、この時期ならではの自然の恵みを、尾久の原で一緒に満喫しませんか。

見学はオープンデイのほか、 hoiku_omusubi@yahoo.co.jp までメールにて随時受け付けています。

(mamemama)